■まずは簡単な説明から

リカバリーディスクとは、パソコンを初期化・リカバリーする際に使用するディスクです。

パソコンが何らかの事情で起動しなくなったり、調子が悪い時はパソコンを購入時の状態に戻すことができます。

もし初期化しようというときに、リカバリーディスクがなければ作業を行うことができません。

なのでリカバリーディスクは持っておく必要があります

メーカー製パソコンでは、2通りあって元々パソコンにリカバリーディスクが付属している場合とそうでない場合とがあります。

リカバリーディスクがはじめから付属していないパソコンというのは、ハードディスクの中にリカバリー領域というのが内蔵されています。
これは隠し領域になっていることが多いので、通常はマイコンピュータなどからは見えないのです。(ディスクの管理からは見えます。)

 

 


■最近増えてきているのはイメージバックアップという方法

これは、今のWindows・プログラム・データ・設定などが入っているCドライブを丸ごとバックアップすることができます。

Windowsが起動しない、調子が悪いという時に、パソコンを初期化するのではなく、正常に起動しているときにバックアップしている Cドライブを復元します。

通常のWindowsの初期化と違い、後からインストールしているプログラムや各種設定も復元されるので、初期化に比較すると時間や手間を大幅に省くことができます

リカバリーディスクが作成できないようなパソコン
例えば自作パソコンやBTOパソコン、またパソコン購入時に付属していたリカバリーディスクを紛失したとき、譲り受けたパソコン、中古パソコンでリカバリーディスクが無いなど、イメージバックアップを取っていれば、万が一パソコンが起動しない、Windowsを初期化したいという時でも、リカバリーディスクの代替として使用することができます。


 


■では、本題に入ります!イメージバックアップ方法をご紹介いたします

簡単に作成していくことができるソフトはたくさんあります。
一押しが、EASEUS ToDo Backupです。
無料ソフトですが、有料バージョンでも3000円弱で手に入れます。(純正リカバリーディスクを調達より随分お得)

■ダウンロード/インストール

EASEUよりダウンロードできます。ダウンロード後、インストールをしてご利用ください。

■主な機能

無料版ですが、とても役立つ機能がたくさんあります。

●現在の環境を丸ごとバックアップ
アプリケーション、各種ファイル、設定情報など、現在の状況そのものを丸々バックアップします。

●ハードディスクのコピーを簡単作成
ハードディスクからSSDへの切り替えが流行している昨今です。
クローン(=ディスクの状態を丸々コピーする)機能により、SSDや他のハードディスクへの移行が簡単にできます。

●Windowsが起動しなくてもバックアップ操作OK
予め起動CDを作成しておけば、Windowsが起動しなくなっても大丈夫。Windowsが起動しない状態でも、起動CDのプログラムを使うことで、ファイルをUSBメモリなどに退避させることができます。

以下、リカバリーディスクを作成する目的で利用する場合を想定して解説します。


 


■使い方1 〜バックアップ〜



1.EASEUS ToDo Backupを開くと、このようなメニューが開きます。画面が日本語化されており、分かりやすくなっています。
今回は「システムバックアップ」によってバックアップを行います。
easeus01.png


2.バックアップしたいドライブを選択します。Cドライブなど、OSがインストールされているドライブについては必ずチェックが入ります。

3.バックアップオプション内の「圧縮」タブで、バックアップファイルをどのくらい圧縮するかを設定します。時間はかかりますが、圧縮度合いを「高」にしておくと、今後リカバリーディスクを作成する際のDVD-Rが少なくて済みます。
※ver6以降、圧縮度合い「高」を設定するには、有料版の購入が必須となっているようです。
easeus03.png


4.さらに「分割」タブにて、バックアップファイルの分割方法を設定します。DVD-R1枚に収めるための設定もありますので、ここで設定しておきます。
easeus04.png


5.設定が終わりましたら、次の画面へ進み、バックアップ作業を完了させます。
筆者が経験する限りは、バックアップ時間は、ディスク使用量10GBで20分ほどです。

6.作成が完了しましたら、下記の画像のようにファイル(以下、バックアップイメージ)が出来上がります。これをDVD-Rなどに書き込みます
easeus05.png


■使い方2 〜起動CDを作成〜


Windowsが正常に起動できなくなっても、EASEUS ToDo BackupをCDを利用して起動させることができます。バックアップイメージを復元できるようにするため、その起動CDを作成します。

1.「ツール」メニューより、ブータブルディスクの作成をクリックします。
easeus06.png


2.書き込みを行うドライブを選択して進みます。
CDドライブのほか、USBメモリも選べます。
easeus07.png


3.書き込み準備がすぐに始まります。
easeus08.png


4.このメッセージが出たら、CD-Rを挿入してOKをクリック。あとは完成まで待ちます。
easeus09.png


■使い方3 〜バックアップイメージの復元〜


バックアップ後に新しいハードディスクやSSDに交換した後や、Windowsが正常に起動できなくなった場合は、次のように操作していきます。

1.起動用CDを挿入して、パソコンの電源を入れ、CDから起動するようにします。
(パソコンにより操作方法が異なります。メーカーサイトや取扱説明書を参照ください。)

2.CDからの起動に成功すると、次のようなメニューが出てきます。EaseUS ToDo Backupを選択して、Enterキーを押します。
IMAG0101.jpg


3.起動中です。
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4.この画面が出たら起動完了です。この段階で、CDドライブから起動CDを取り出して、バックアップイメージを収録したDVD-Rを挿入しておきます。
挿入しましたら、「Disk/Partition recovery」を選択します。
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5.DVD-Rにあるバックアップイメージを呼び出すために、左下の「Browse」ボタンを押します。
IMAG0105.jpg


6.ZドライブがCDドライブになります。その中のバックアップイメージのファイルを選択して、OKを押します。
IMAG0106.jpg


7.バックアップイメージの情報が表示されます。概要を確認したらそのまま「Next」をクリックします。
(写真では、Cドライブの中身だけがバックアップされた状態です)
IMAG0107.jpg


8.内蔵ディスクのどのドライブにバックアップイメージを復元するかを選びます。今回はCドライブだけがバックアップされた状態でしたので、Cドライブを選んで「Next」をクリックします。
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9.復元完了後のパーティションサイズの調整画面が開きます。ご希望のサイズがあればここで設定出来ます。今回は何も触らずに「Next」をクリックしました。
IMAG0111.jpg


10.最終確認画面です。「Proceed」を押下すると、復元がスタートします。
IMAG0113.jpg


弊社の中古パソコンをご購入になった方にお勧め!
商品到着後、万が一の時に備え、ぜひお試しください。